3連休の牛丼店での出来事(牧野直哉)

2022年明るい一年を!と期待する矢先に、新型コロナウイルスのオミクロン株による感染が猛威をふるっています。新たな変異種では、感染力は強いものの重症化リスクは小さいとか、症状が「かぜ」に似ているといった情報が飛び交っています。少し時間をおかないと、詳細はわかりませんね。オミクロン株の影響を考えていた先日の3連休、こんな光景を目にしました。

 

自宅の近くに牛丼チェーンの店舗があります。イートインできるスペースと、持ち帰りは徒歩とドライブスルーによる購入が可能です。その店舗近くで先日の連休の中日、ふだんでは目にしない渋滞が発生していました。事故でもあったのかな?と様子を見てみると、渋滞の発生源は、牛丼店のドライブスルーでした。ドライブスルーの列が店舗敷地の外、片側一車線の道路にまでおよんでいたのです。

 

店舗は住宅街にあり、ふだんの休日の昼間ともなれば家族ずれで駐車場や店舗内は混雑していました。店舗内で飲食しているのは1組だけ。店内は閑散としていても、駐車場に車を止めてテイクアウトの注文を待つ人。ドライブスルーの注文対応で、外から見ていても店内大わらわの様子がうかがえました。

 

こんな光景を見て、受けた印象二つ。一つ目は、感染力が強いとされるウイルス新株流行の報道で、外出を控える動きが顕著に表れている点です。車を降りずに購入可能であれば、第三者との接触は極力抑えられます。現在流行しているとされる変異株の特徴を理解した行動です。

 

二つ目は、車から降りて店舗内でテイクアウトを待っている人たちの行動です。ドライブスルー待ちによる渋滞を回避する目的もあるのでしょうけど、レジとその店内周辺にはたくさんの人が待っていました。一方店内で飲食しているのは相変わらず一組だけ。待っている人の中には、どうみても家族で待っている人もいました。感染力の強いウイルスが流行している中、人の密集を見ても「店舗で牛丼を買って帰る」意志決定を変更せずに待っている。そんな姿を見て、人は一度決めた行動ってなかなか変えられないものなのだなと感じました。

 

二つ目でウイルス感染を防止する行動には、既に注文してしまっているなら、人が密集していない場所で待機可能です。注文する前であれば、牛丼店の通りを挟んだ目の前にはコンビニがあります。どうしてもこの日の昼食が牛丼でなければならない人はほぼいないでしょう。リスク回避にコンビニ選択も可能です。その牛丼チェーンではWebオーダーも受付ています。時間指定すれば、店舗で待たされずに商品受取が可能ですし、コストはプラスになりますけどケータリングサービスを活用することもできます。

 

ウイルス感染防止には、一度決めた牛丼店での購入をコンビニでの購入に変更するといった感染防止を優先させ、行動を見直すこと。人の密集する場所を避けるためのサービスを活用して行動することが重要だなと改めて感じました。特に一度決めたことを見直すのって面倒くさい。「見直し」が意志薄弱に思えてしまうこともあるでしょう。デルタ株に比較するとオミクロン株は重症化リスクが小さいと言われています。しかし今は重症化リスクを考える前に、感染リスクの回避が今こそ重要なのです。

 

新型コロナウイルス流行は3年目ですね。来年の今頃「4年目に突入してしまいました」と言わなくて済む1年であることを祈ってやみません。そして本年もどうぞ、よろしくお願いします。

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