バイヤーに響く言葉
今日、ある人から話を聞いた。穏やかな風貌から、その話にも、何か言葉の一つ一つに重みがあった。こういうのってオーラかな~なんて思いながら、一時間があっという間に過ぎ去っていった。
そんなオーラに満ちあふれた人から印象に残る、心に響いた言葉は
1.お互いにRespectする
相手の発言は、どんな内容にでも耳を傾け、理解をする。そして尊敬の念を持って接しましょう、と言葉が続いた。いろいろな人から話を聞く機会が多い私には、とても心に響く言葉だった。中には「何言っているんだ?こいつ??」と思うやからも少なくない。購買は何もしてくれない、注文書発行するだけだ!なんて言葉を、最近多く聴く私には、中には我慢を通り越して、話を伺う立場でありながらも、ぞんざいな態度もあった。そういった厳しい発言には、何か原因があるはず、と頭では思っていても、感情が許さないのだ。でも、その人に話から話を聞いていると、何か自分がとっても「なっていない」と気づく。その人は、一般的に言えば購買と同じく、社内的な立場が決して高いとはいえない。しかしそのような境地に至り、上手に周囲を巻き込んで仕事をしている様は、本当に見習うべきものであった。
2.エンジニアもわからないんだよ
私が所属した資材・購買部門は、全て文系人間の集まりであった。何を隠そう私自身も文系の出身である。会社によっては「事務屋」なんて言葉も使うかな?なので、おのずと技術的な内容には疎くなる。同じような製品を同じようなサプライヤーから購入する場合には、別に技術的な内容へ踏み込んで行かなくても良いのかもしれない。私自身、エンジニアとはある程度技術的な話もできるようにとは思っていた。新規サプライヤーの開拓の話をしているときにあるエンジニアが、
「設計っていったって、サプライヤーには素人だし、それが新しい技術の場合、わかんないんだよ」
と言われ、ハッとしたのである。私は、エンジニアの方が技術的には上のレベルに常にあると思っていたが、まったく新しい製品を購入する場合は、バイヤーとエンジニアが同じレベルで「わからない」状態になる数少ない場面なのだ。それにこの場合は、テクニカルな内容がわかる、わからない以前に、一緒になんだかわからない新しいものを作ってくれるサプライヤーを、苦労して探さなきゃいけないわけで、ある意味、バイヤーには社内的な信頼を得るのには大きなチャンスと言える。とにかく、身近にスゴイ人はいるんだなぁ~って実感!