4-(2)-5 RFxの提示「雑感」
RFxはいつでも誰でもやっています。電化製品を買うときに、いくつかの安売り店の販売価格・条件(ポイントサービスとか)を比較することと一緒です。
自分たちの企業がせっかくお金を払うのだから、より良い製品を選びたい。その一環のプロセスであって、難しく考えることはありません。
また、私の例では、なんとか交渉で収めることができました。不幸中の幸いです。
が、これが海外サプライヤーとのやりとりではそうはいきません。彼らは「ある一定条件の下で、提示した」価格と「条件が少しでも変わったとき」の価格は大きく異なります。
多少発注数が減っても大丈夫だろう、と考えていたら倍の価格を再提示されたこともあります。発注数が多くなったら安くなるだろう、と考えていたら「今の設備では作れないから、設備導入費を加算させろ」と言ってきた例もありました(実話です)。
こういう問題は、特に「なあなあ」で進んでゆく日本人には相容れない感覚ですが、ますます海外との取引が拡大してゆく昨今においては注意が必要です。もっとも、海外のバイヤーたちも同じような悩みを抱えています。
海外のサプライヤーといっても、どんどん気になることは聞いていけばよいはずです。あからさまに値上げの心配をするのは失礼ですが、逆にそれだけ真剣に考えていることをアピールすることもできます。
ただし、くれぐれも「なんとなく」で見積り依頼はしないようにしてください。