4-(3)-1 適切な発注数を決定する<基礎知識>
代表的な発注方式は二つあります。①定量発注方式と ②定期発注方式です。直感的な意味でまず説明すると、
① 【定量発注方式】在庫が一定量以上減ったら自動的に決められた分を補充しましょう、という発注のやり方。
② 【定期発注方式】定期的に、その都度適切な数量を補充しましょう、という発注のやり方。安全在庫量、標準調達期間中の消費数量、現在の在庫量、引当数を計算し、無駄な在庫を持たないようにしてゆく方法。
上記の説明でお分かりいただける通り、①は単価が安く、消費数が安定しているものに向いています。②は高額部品など、在庫を極力持ちたくないもので、調達期間の長いものに向いています。
それぞれの方法に必要な用語は下記の通りです。
① 発注点:標準調達期間中の消費数量+安全在庫量、であり、
経済的発注量:、で表現されます。
② 発注量:標準調達期間中の消費数量+安全在庫量-現在の在庫量+引当数、で表現されます。
その他にも発注方式はありますが、現場のバイヤーとしてはこの二つを知っていれば支障はありません。
バイヤー(あるいは生産管理部門)は購入品の特性によって、発注方式を使い分けることになります。