1-(7)-3 コスト低減の必要性「コスト低減はそれでも必要」(調達・購買とは何をするのか)

後輩バイヤーのボヤキはわかります。

しかし、です。発想が逆でなければなりません。つまり、バイヤーとしては「市場の売価が下がるのは当たり前。それを前提として、それ以上のコスト低減を成し遂げてやる」という認識が必要なのです。

自社の営業マンも(多くの場合)バカではありません。自社の利益を拡大させるように日々悩んでいます。そして、(バイヤーがサプライヤーとやっているように)ギリギリのところでお客と駆け引きし売価を決定しているのです。その時点では最適な売価である、ということくらいは信じてよいでしょう。

だいたい、日々技術が進化し、海外にまで競合相手も存在し、商品ライフサイクルが短くなってきている昨今売価が下がっていくのは当然です。だからこそ、それに対応してバイヤーはコスト低減を実施せねばなりません。

特に、各企業でコスト意識が高まってきた昨今は調達・購買部門への期待も高まっており、バイヤー発の提案が受け入れられやすい状況だといえます。

新聞紙上でも「原価低減活動で○○億円削減」という見出しが躍ることも多くなってきました。バイヤー、ならびにコスト低減の必要性は日々高まってきています。

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