1-(8)-1 調達契約と実行<基礎知識>(調達・購買とは何をするのか)

調達・購買部門は大きく分けて、契約と実行に分かれます。日本の場合は、「調達」「購買」「資材」等の区別が明確ではないために英語で説明します。

ソーシング(Sourcing)は、いわば調達・購買の花形業務です。サプライヤーを調査したり、見積りを入手しコストを決定したりします。それに対して、パーチェシング(Purchasing)は発注から納入・支払いまでのプロセスのことです。

ソーシングからの情報を元に、パーチェシングは安定した調達を目指します。また、パーチェシングも日々の調達業務をソーシングにフィードバックすることにより、サプライヤー決定に影響を与えてゆきます。

一般的には、一人のバイヤーがソーシングとパーチェシングの両プロセスを担当していますが、役割の明確化のためにそれぞれ別のバイヤーに任せる企業もあるようです。それぞれ別のバイヤーが担当する場合は、お互いの業務に無関心になりがちなので、密なコミュニケーションが必要となります。

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