4-(7)-4 見積りの査定「雑感」
どの製品にどの査定手法が最もマッチするかはトライを繰り返すしかありません。そのうちに最適解を見つけることができます。
私は以前パワーユニット(ACアダプタの大きいものと想像してください)を担当していたことがあります。多変量解析によるコストテーブルの作成を目指していましたが、複雑すぎて全く使えそうにありませんでした。
そこで悩んだ結果見つけたのが「重さ」です。製品重量に一定金額をかけると、面白いほど価格に近似した数値が出てきました。しかも、ほとんどのパワーユニットに関して、です。
素材じゃないのだから、重さなんて尺度を使うことができるのか、と疑問に思われた方もいると思います。たしかに半導体では、重さと価格は相関ありません。
しかし、その後私は(共同調達の項でも書いたとおり)多くの領域で重さをキーとすれば価格を説明できる、という場面に立ち会ってきました。重さは単純な尺度なので使いやすくもあります。
みなさんの領域でも試しに重さと価格の関係を調べてみてください。