5-(6)-2 QCの基本「QC七つ道具とは」

QC七つ道具に関しては、様々な解説書が出ているので詳細は譲るとして、ここでは概要だけを述べてゆきます。

まず、QC七つ道具を使用したQCサークルにおいて最も重要なことは「いかに上手く形にはまるか」ということです。ここで求められているのは奇想天外な発想や発想ではありません。いかに目の前の事象に対して正確な手法で分析ができているかということだけです。

日々の困りごとがたくさんある中で、どうやってQC活動を展開してゆくかというと定石があります。

1.テーマを選定する・・・これはパレート図を使います。それぞれの困りごとが、おのおのどれくらいの件数として発生しているかを表示します。

2.現状を把握する・・・困りごとが現状に与えている影響です。これはグラフ・管理図を使用します。

3.目標を設定する・・・その困りごとをどれだけ解消したいかです。例えば見積り書のご入力を現状の100分の1にする、など。これもグラフを使用します。

4.活動の計画を立てる・・・誰が何月までに何をして、どういう結果をどのようにまとめるかを決定します。

5.問題と原因の究明・・・問題がどのようなメカニズムや原因で生じているかを明らかにします。これは、特性要因図を使用します。

6.問題発生時の特性の究明・・・問題発生しているときはどのようなときが多いかを究明します。例えば、時系列で見たときに季節による違いはないか。使用機器による違いはないか。年齢別に発生頻度が違わないか。などなど。これには、グラフや管理図、チェックシート、ヒストグラム、散布図を使用します。

7.対策案の検討・・・これまで見てきた原因をつぶすために最も効果的な対策案と効果を予測します。

8.効果の確認・・・実際に7.で考えた対策案がどれだけ効果があったかを確認します。場合によっては失敗し、過去のプロセスをさかのぼり真の原因の究明を行います。

9.標準化・・・効果のあった対策案を、対策案としてその場で終わらせるのではなく、どうやって定着させてゆくかを決定します。

これまではおそらくバイヤーが学んだであろうQC手法の復習でした。新QC七つ道具というものも存在しますので、勉強を深めたい方はトライしてみて下さい。

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