2-(4)-3 バイヤーとして身に付けるべきこと「バイヤーのためのKSA区分」
バイヤーとして身に付けるべきことを明らかにするために、まずは目標を設定します。これは業界や分野によって変化します。そこから、どんどんブレークダウンしてゆきます。そこから、KSA区分にしたがって習得すべき内容を明らかにします。
もう一度おさらいすると、K(Knowledge)/S(Skill)/A(Attitude)の頭文字がKSAとなっています。
まずは自分として(組織として)どういうバイヤーになりたいか、という大きな目標があって、そこから細分化が必要です。積み上げ式の思想ではなく、目標からブレークダウンします。そして、しつこいのですが、KSA区分にしたがってまんべんなく各方面の向上を狙います。Aばかりになっていないか、Kばかりになっていないか、というチェックも必要です。
重要なのは、何を成し遂げることができれば、その項目に関しては完了とするかの定義づけです。例えば「プレスマシンについての知識を習得する」といった際に、プレスマシンの大まかな分類(タンデムなのか、プログレなのか、トランスファー)を知れば終わりとするのか、こういう場合はリストライクの工程を加算すべきだ、とか1ショットあたりの電気代はこのマシンだと何円くらいだ、とまで知るかでは学習内容が変わってきます。
ある目標設定の際は、各項目の定義づけを実施しますが、そのときはなるべく簡単な設定とし、毎年どんどんハードルを上げてゆけばよいはずです。そちらの方が持続もしますし、モチベーションも上がります。
まずは「部門で最も優秀なバイヤー」という目標設定から、バイヤーとして身に付けるべきKSAを模索してはいかがでしょうか。