納期が遅れ続けるサプライヤ対策

慢性的に納期遅延を起こしているサプライヤーへの対応。解消されないときは夜遅く先方担当者と電話で協議を重ね、でも解消されずといった日々。

印象的な納期遅れは、製作に莫大な初期投資を必要とする製品。サプライヤが提示する価格には競争力が有る。納期の問題さえなければ本当に素晴らしいサプライヤ。できれば転注などせずすむように納期改善を行ってほしいと思っていた。

転注する場合、莫大な初期投資をもう一度、比較論で価格競争力のないサプライヤへおこなわなければならない。確かに納期遅れは自社の工程を混乱させ、余計に費用が発生している。ところが、多くの企業で「ロス」がなかなか明確に数値で提示されない。意思決定を行わなければいけない場面で判断基準となるデータがないのである。

納入を待つ現場とは押し問答の繰り返し。やっぱりトラブルは早期に解消して再発防止しないとダメ。そもそも納期遅れの解消は、付加価値があると思えない。夜中に約1時間も電話で

「いつ改善するんだ?」

「徐々に・・・」

とのやり取りを繰り返した。何度も約束を反故にしており、そろそろ決着をつけなければ。自分でこれまでの経緯を思い出しつつ、素早い判断、見切ることが重要だと思っている。特に莫大なスイッチングコスト(転注費用)が発生する場合には特にである。ただそれには、属人的な感性での「遅れている」でなく、「この製品がこれだけ遅れて、結果このような損害が発生している・・・」って言うのがないと。これって基本の「き」ですね。

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