4-(2)-1 RFxの提示<基礎知識>
RFI(情報提供依頼)、RFP(提案依頼)、RFQ(見積り依頼)の三つを指してRFxと呼びます。
RFI(Request for information)とは、サプライヤー選定に先立って、各社の基本情報や取引条件、生産可能仕様、製品の開発状況、などの情報を提供してもらうための要請書です。
RFP(Request for proposal)とは、調達品の要件をサプライヤーに過不足なく伝え、それを元に合致する仕様・製品を提供してもらうための要請書です。
RFQ(Request for quotation)とは、各種取引条件を明記し、それに対応する見積りを提出してもらうための要請書です。価格の交渉も含まれます。
かつては電話やFAX、書面交付にて行われてきたRFxも、近年は電子メールやweb上で実施されることが多くなってきました。調達部門がカバーする分野が多くなってきた昨今、いかにスピーディーかつ正確にRFxを行えるかが重要となってきています。
各プロセスに名前がついているものの、実務では切り離して行うものではありません。また、英語だと難しく感じますが、「こういう仕様の製品が欲しい。いくらになるか」と日常繰り返している会話は、まさにRFxにほかなりません。
バイヤー業務の基本ですが、意外におろそかにしている人が少なくなく、RFxをちゃんと実施できるだけでも一人前のバイヤーと呼ぶことができます。
サプライヤーとのトラブルはほとんどの場合、このRFxのプロセスに不備があるときだと言っても過言ではありません。