5-(7)-1 寡占率とコスト低減<基礎知識>
市場の寡占率を測るものとしてハーフィンダール指数があります。ハーフィンダール指数とは、「ハーフィンダールIndex」ともいい、日本では一般的ではありませんが、海外の調達・購買業務従事者にはポピュラーなものです。
これは市場に参入している企業の持つシェアを2乗した値の総和によって求められるものです。例えばある市場で1社が独占的シェアを持つ場合は、100(%)の二乗で10,000(%)となります。その市場に2社が半分ずつのシェアを獲得している場合50(%)の二乗+50(%)の二乗で5,000(%)となります。
それが3社・4社と増えると、その値は小さくなってゆきます。つまり、市場参入企業が多いほどその値は低くなるわけです。
この結論として、ある市場のハーフィンダール指数を見たときに、数字が小さいほど競争が盛ん(=コストが安くなる)ということになります。