3章-31:コスト削減
3.機能の選択:そして2で実施した機能を取捨選択します。簡単にいうと、省けるものか省けないものかを検討します。書くのはたやすく、実際にやると問題が噴出します。とくに、消していいものか、消してはダメな機能かは、それほど明確に線を引くことができません。
そのために使われている手法としては、それぞれのモノを、全体の金額比で見ることです。そうすると、「たしかに立派な機能を果たしているものの、このコストをかけるほどではないかもしれない」と判断ができるようになります。
また、概算でかまいませんので、全体の機能を100%とし、それぞれの機能の重み付けをすることです。それをさらにコストと比較すると、「金額では全体の10%がかかっているのに、機能の重要性でいうと、たったの2%しか担っていない」といった判断ができるようになります。
もっとも機能の重み付は、定性的な判断となりがちではあります。しかし、一つの判断材料にはなるでしょう。