3章-30:コスト削減
1.対象の選定:まず対象となる調達品を選定します。多くの場合、(1)価格が高く問題となっている調達品 (2)長期間、コストが低減できていない調達品 (3)プロジェクト等、特別な理由があるもの、といった理由から選定されるでしょう。また、機械的に選定するのであれば、ABC分析などにより支出額上位の調達品を選定します。
2.機能の定義:機能を主機能と副次的機能にわけることです。それには、調達品を細かく分類していくことが重要です。これは役務でも同様です。ここではわかりやすく、モノで説明すると、それぞれの物体がもつ働きを、できれば、主語と自動詞で表現することです。たとえば、製品がプラスチックのケースで覆われているとします。そのプラスチックケースの働きは次のようになります。
- プラスチックケースは→形状を→作る
- プラスチックケースは→部品を→収納する
- プラスチックケースは→内部の熱を→保持する
- プラスチックケースは→会社名を→表示する
といった具合です。さらにそれを、主機能(もともと意図した機能)、と副次的機能(最重要ではない機能)にわけます。