サプライヤー戦略(10)競合はほんとうに正なのか-8

しかし――、と思うのです。

あらかじめこちらに知見も評価軸もなく、競合によって行き当たりばったりのサプライヤー選択を繰り返していてはつまらない。設計部門も生産部門も営業部門も知らない、調達・購買領域に特化した「智」によって自らの存在価値を高めていくべきではないか。管理会計の手法から、財務、統計、ファイナンスまでを貪欲に取り入れ、周囲が見えなかった高所を指し示すこと。これがこれからの調達・購買部門に求められています。

サプライヤー戦略とは、調達・購買部門の意味と意義を形作る、回天の調略なのですから。

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