サプライヤー戦略(9)価格低減は平均値では測れない-4

これは実務上の問題を示唆してくれます。特定サプライヤーの異常値ともいえる価格低減学が全体の率に影響を及ぼすことによって、サプライヤー評価を歪めてしまうことがあるのです。読者も経験があるかもしれません。ある製品だけ極端に安価だった場合に全体の率が高まりすぎるのです。あるいは、製品数が少なすぎ、極端な貢献度(=価格低減率)が導かれることもあります。サプライヤーを評価する際は、この点に留意せねばなりません。

* 当事例は、説明のために極端なものを採用した。本来は「べき分布」を考慮せねばならないが、著者の経験からサプライヤーのコスト低減率においては、正規分布を採用したことはご留意願いたい。

無料で最強の調達・購買教材を提供していますのでご覧ください

あわせて読みたい