調達コスト決定戦略(4)総コスト線と売上線-1

・管理会計の世界が拓くサプライヤー分析の地平線

 

調達・購買業務を開始してから、しばらくしたあと「会計」という言葉が目に留まりました。そして、その用語について、いくつかの質問をまわりのバイヤーに尋ねてみたところ、私はしかめっ面を投げかけられることになります。

まるで、訊いてはいけない「禁忌」に触れてしまったかのようなのです。正直にいって、会計の知識を持っているバイヤーなどほとんどいませんでした。むしろ、「そんなことは調達・購買業務に不要だ」とまで言ってしまう人もいたほどです。

しかし、それはほんとうでしょうか。会計であれ調達・購買であれ、お互いに「お金」というものを扱う点では共通しています。同じ物事に接するのに片方は必要で、もう片方は不要、などということがありうるのでしょうか。そこにどこか断絶ともいうべきタコツボ化があるのではないか。そう思ったのです。

結果、会計を学ぶと調達・購買業務に新たな視点を加えることができるとわかりました。今回お伝えしたいのも、管理会計の知識を使うことで、サプライヤーを見る新たな視点が加わるという発見です。

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