2章・(9)-2 利益を出したい会社、利益を出したくない会社

・サラリーマンの納税感覚

 

サラリーマンは経費をいくら使っても税金が安くなることはありません(正確には例外があるものの、ここでは省略します)。だから、中小企業の社長や個人事業主と、サラリーマンとでは、そもそも「買い物」に対する根本的な考え方が違います。なぜいつも「領収書をください」という人がいるのか、とあなたは疑問に思ったことがあるかもしれません。それは、自分の事業の費用に組み入れることで少しでも税金の支払いを軽減しようとしているのです。

私はやや極端に説明したところがあり、中小企業で赤字が続けば銀行がお金を貸してくれなくなりますし、放漫経営が続けば社員だって逃げて行くでしょう。ただ、「領収書」を希求する人の存在は、そんなわけでした。

私は全面的に賛成しないものの、「お金持ちになるためには、納税額をコントロールすることだ」と公言している人たちもいます。その主張が正しいとすれば、サラリーマンの立ち位置は、金持ちからもっとも遠いところです。街中にあふれる「節税本」の類も、同じ思想から出発しています。

ちなみに、日本では会社がやってくれるサラリーマンの所得税の支払い(これを源泉徴収と呼びます)を、アメリカでは個人で行う比率が多い。自分で経費を計算するわけですから、アメリカ人たちは必死になって費用を創出します。面倒ですが、個人の税にたいする意識を喚起するためには良い機会です。

エクセルなどの表計算ソフトの発展背景は、個人の税金計算のためだと言われています。どこの国民だって、できるだけ税金は少なくしたい。いつだって、「必要は発明の母」なのです。

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