1章・(5)-2「価格差」を使って稼ぐ

・為替という価格差

 

また、価格の歪みは、為替によってももたらされます。日本では、円高はまるで悪のように報じられることがありますが、価格差をもたらしてくれるものと考えれば違う側面があることを忘れてはいけません。かつて、1ドルは360円もしました。それがいまでは100円弱です。これまで、1ドルのコーラを輸入しようと思えば、360円も支払わなければいけなかったところを、いまでは100円で買えます。これが、価格差から見た、円高の良い側面です。

輸出企業にとっては円高はたしかに望ましくないことかもしれません。ただ、円高とは日本人にとって海外の商品を安くしてくれます。かつて、ユーロという通貨で統一される前のヨーロッパは、自国通貨が高くなれば、隣国に買い物にでかけることで、通貨高の良さを実感することができました。今の日本でも、円高により、海外と日本のあいだに価格差が生じ、わたしたちの生活を豊かにしてくれるチャンスはたくさん転がっています。

日本という国が強くなればなるほど、円が高くなるのは当然のことです。自国の通貨が高くなれば、相対的に商品を世界から安く買い集めることができ、それがさらなる豊かさにつながっていく。円高の現在に、それをみすみす逃してしまうのはもったいない。

「日本」という企業の将来として、どのような方向に進んで行くべきか。為替変動のニュースを見ながら、そんなことを考えてみることは無益ではありません。

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