調達業務のリスクマネジメント~東日本大震災の教訓 2章(1)-17

お客様はまず採算度外視であらゆる可能性を模索した。バッファを含めて必要量以上の発注を行なったわけです。徐々に被害の程度が明らかになり、同時進行で進む復旧の中で確保できる製品も増えた。そして、需要と供給がクロスした時点で、不要となった注文をキャンセルしたわけです。

震災発生以降数週間の出来事を思い起こします。短納期を何とか実現させようとの想いしかありませんでした。キャンセルなど全くの想定外です。無理な要求に応えてくれたサプライヤーも含めて、ある種の高揚感に包まれていたのです。震災から復興するとの誰も否定しない御旗を携え、短納期対応の実現へ邁進していたわけです。サプライヤーの皆さんと分かち合えた高揚感は、私のバイヤー人生の中でも忘れがたい財産です。同時に、冷静さを失いキャンセルの可能性へ考えが及ばなかった事、それは深く反省も強いることになったのです。

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