2-(1)-1 調達・購買部門の強い企業、弱い企業<基礎知識>(調達・購買とは何をするのか)

調達・購買部門の強い企業とは社内に対する影響力が強いことです。社外に対する影響力が強いことです。それぞれどういうことでしょうか。

前者は、企業全体の理念・戦略に基づいて自部門の戦略を構築し、社内に浸透・徹底させることができることです。調達・購買部門の言うことを、それまでの実績から信じさせ、社内と協心できることです。後者は、サプライヤーを自社戦略に従わせることができ、高いコスト低減率を実現できていることです。

調達・購買部門出身の社長は日本では多くないのですが、トヨタ自動車やその他製造業などでは当部門からの社長登用が目立つようになりました。また、海外企業ではCPO(Chief Purchasing Officer)という調達・購買部門担当役員を置くことが多くなってきました。

とはいえ、まだ「強い調達・購買部門をつくる」というスローガンが浸透しているとは思えません。部門を強化しようという意識なくして強化されることはありません。そして、強化のためには調達・購買部門のマネジメントの徹底と、各バイヤーの意識の向上が必要です。

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