4-(5)-4 納期の確保「雑感」

調達・購買部門にはバイヤーではなく、企画・計画を担当する人たちもいます。現場のバイヤーからこのような職種に異動した人に聞いてみると、「確かに仕事は以前よりも面白くないが、一番良かったのは納期調整をしなくてよいことだ」と言う割合が非常に多いです。

また、一部の産業では、価格・サプライヤー決定を担当するバイヤーと発注・納期管理を担当するバイヤーが完全に分かれていることがあります。このような場合、会社を退職するまで(退職しても)お互いの業務を知らない、ということが起こります。

価格・サプライヤー決定業務と発注・納期管理業務に貴賎はありません。が、私などは発注・納期管理業務を経験せずに価格のことばかりに従事することは、どこか重要なことを欠落させているように思います。

ただし、この分離にも利点はあります。緊急納期ばかりをサプライヤーにお願いしているバイヤーは、同時に価格面で強い要求がなかなかできないというのです。これも、業務が分離していれば「納期は納期」と割り切って価格交渉を実施できるのだ、と。逆も然りです。

無料で最強の調達・購買教材を提供していますのでご覧ください

あわせて読みたい