調達業務のリスクマネジメント~東日本大震災の教訓 1章(1)-8

  1. 地震当日に何ができたのか

【解説】

震災や予期せぬ災害に見舞われたとき、バイヤーとしてもっとも大切なことは、自らの身を守ることと、調達遅延を防止するために早期に情報収集を開始することです。被害を過小評価して初動を遅らせることも、過大評価して復旧のアクションを躊躇することもあってはいけません。正確に被害状況を確認し、その後の行動につなげていきましょう。今日(こんにち)ではさまざまなニュースソースがあり、それらに即時にアクセスできるか、また複数の通信ツールを確保しているかが重要です。確かな情報得て生命の危険を確保し、ほんとうの被災者支援をバイヤー業務遂行によって実現させましょう。

  • 地震発生、そのときバイヤーは

皆さんは、どこで東日本大震災に遭遇しましたか。オフィスですか、それとも出張先でしょうか。移動中であった方もおられるでしょう。地震は、天災の中でもっとも「いつ」発生するかわかりづらいものです。震災に遭遇したらどうするか。どのような場所で起こったとしても、自分の命は自分で守るという強い意志が必要です。そして、時々に応じた対応策を予め理解して、いざというときに確実に実行できるようにします。命を守るためにはどうすればよいか。具体策については様々な文献やインターネットのホームページをご参照ください。ここでは、バイヤーとして大きな震災にどのように対処するかを解き明かしてゆきます。

震災という普段と異なった事態を想定するために、あえて確認します。そもそもバイヤーの使命とはなんでしょうか。社内には存在しない物やサービスを外部から調達することですね。社内に不足したリソースを外部に求め、確保するのが仕事です。震災という特殊な状況下でも、そのバイヤーに課せられた本質的な使命は、なんら変わることはありません。その状況で不足しているものを社外から調達する。この本質的な部分は、どんなときも揺らぐことなく、心に留めておきましょう。

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