3章-35:コスト削減
工場見学の肝要点
なお、製造物を調達する際には、工場に出向く機会も多いはずです。この際に、何を見れば良いのでしょうか。
当たり前なのですが、仮にコストが100円だったとしても、それを200円で販売することができていれば、かなり優秀な工場なわけです。しかしコストが100円の製品を、110円でしか販売することができていなければ、それはかなり厳しい状態になるといっていいでしょう。つまりそのコスト100円に問題があったとしても、高く販売できていれば、皮肉なことにその工場は優れていると評価することができます。つまりは生産性の問題です。
そこで、そもそもその工場が良いのか悪いのかを確認する際に、付加価値の大小に注目せざるを得ません。調達・購買部門として視察する云々の前に、その工場が価値を生んでいるかを見るわけです。そこで、付加価値を見るさまざまな方法がありますが、私がお勧めするのは下の計算式です。