4章-6:取引先管理

(2)施工品質評価、施工納期評価(取引先評価)

次に取引先評価を行います。ここで論じるのは、短期的な評価です。つまり、工事などの案件ごとに、施工品質等を評価し、フィードバックを行います。今回の仕事はどうだったかを、取引先に伝えることです。

ただ、施工品質の評価といっても、なかなか調達・購買部門ができるわけではありませんので、どうしても、現業部門の力を借りるしかありません。ただ、あちらはあちらで、忙しい身ですから、なかなか評価をしてくれないのが現状でしょう。しかし、やはり工事ごとに評価はしたほうがいい。これも絶対的な答えがないものの、考えられる施策は次のとおりです。

  • 取引先の検収要件とする:つまり、取引先の工事が終了すると、検収→支払い、となるわけですが、その検収時の提出資料とします。取引先は、自社の現場監督に取引先評価表を提示し、評点をもらわなければ検収してもらえないとなると、かなりの強制力があります。
  • 社内ルールとする:取引先の施工評価をしたほうが、それ以降の工事発注の目安となります。しかし、取引先の検収ルールとすると、なかなか本音が書けないケースがあります。つまり、取引先に評価結果を見せるので、それまで一緒に現場でがんばった仲としては正直に書きづらいのです。それならば、現場に、評価を残すことを義務化するルールを作る方法があります。

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