3章-25:コスト削減

(4)市中価格比較

価格交渉の武器となるのは、他の取引先から入手した相見積書だけではなく、市況単価も使えます。市況を知る方法は大きく二つあり、一つ目は公共工事などで公開されている数値を使うものです。二つ目は市販の書籍を使うものです。

1.建設工事積算基準:公共工事ではとくに労務単価などは細かく提示されています。「建設工事積算基準」という名称で検索してみましょう。所定労働時間8時間あたりの基本給相当金額が書かれています。もっとも、ここで書かれた単価は積算のために用いるものであり、下請契約の価格を拘束するものではありません。また、時間外や休日、そして深夜の労働については別途協議が必要です。

  • 例:とび工・22,000円

これにたいして、時間外、休日又は深夜の割増賃金を積算する際には、「所定内労働に対する賃金+割増賃金」と計算します。その割増賃金の係数は、労働時間帯によって細かく明示されています。

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