2-(5)-1 調達・購買力はどのようにして獲得するのか<基礎知識>

調達・購買力を獲得するには、バイヤー個人と組織にそれぞれ求められることがあります。バイヤー個人については他項目で述べてゆくとして、組織が力を強めたければ次のことを行ってゆくしかありません。様々なことが言われていますが、単純化してしまえば、①たくさん買うこと ②長く安定的に買うこと ③言ったことを実行すること の3点です。

①については、大企業の場合各事業部門をまたいで集中購買という手法を取り入れるところが多くなってきました。これは文字通り、バラバラに注文していたところを、本社機能で集中・一括して注文する形態です。また、グループ企業間での共同購買という方法もあります。これは3章で述べます。

②は、戦略の構築が求められます。どのサプライヤーと戦略的に長期取引を行ってゆくかを決め、関係を深めます。また、日本においては「このバイヤーが言うのだから、なんとかしてやろう」とか「このサプライヤーの部長の頼みだから、配慮してやろう」という人間的つながりが重要となるときもあります。これは長期的な関係ゆえでしょう。

③に関してはサプライヤーとの信頼関係です。調達・購買部門は上記を実践して、より大きい調達・購買力を獲得するように努めます。

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