4章-7:取引先管理
さて、実際の施工評価等の指標を作成しますが、大きくこの三つにわけます。
- 管理力:工程と品質をいかに管理したかです。
- 技術力:施工能力に優れていたかです。
- 姿勢:協力的で、前向きだったかです。
残念ながら、これらは、比較的に定性的に採点せざるをえません。ですので、たとえば、できるだけ定量的に採点するために、次のような工夫がありえます。
- 管理力:「作業者の数が適切に配置されていたか」「作業責任者の数が適切に配置されていたか」「資材の遅れ等はなかったか」「機器類の搬入遅れはなかったか」「こちらの要求納期にたいして、各工期ポイントでの遅れはなかったか」
- 技術力:「計画を前倒しするような工夫は見られたか」「具体的な対他社優位な施工技術能力は有していたか」「こちらの現業技術者の工数は減じたか」
- 姿勢:「具体的なコスト低減の提案はあったか」「作業者等の集合遅延はなかったか」
もちろん、これらも、完全な定量性をもっているわけではありません。しかし、これらをベースに、1~5点で採点し、それを工事ごとにフィードバックしてあげることが大切です。