2章-2:インフラ系調達・購買のコスト分析

経験とは、加齢とともに増え、それだけは若輩者がどうやっても追いつけないものです。いまこそ年長者の熱のはいった本気の説教を聞きたい、と思うのは私だけでしょうか。説教とは、いつの間にか、忌避すべきもの、うざったいもの、になってしまいました。しかし、真剣な、成長を促す説教こそ、いま必要なのではないでしょうか。感動する組織づくりは、年長者のちょっとした勇気からはじまるのかもしれません。

ところで、その上司がいつもおっしゃっていたのは、常識で考えろ、ということ。これはかなり重いと私は思います。奇策ではなく、つねに常識で考えること。これはつねに重要です。コスト削減で、なにから始めるべきか。常識にあてはめれば、高額品。やらねばならない調達品であるはずです。しかし、これがなかなか通じません。

人間は、見たくない現実から目を離して、見たい現実を見ようとします。やりやすそうな調達品からとりかかる。話しやすそうな営業パーソンから相談する。でも、もっとも重要なのは、見たくない現実を見ることです。そのためには、まず現実を見る。かねてから、現場・現物・現実を、ただただ見続けることの重要性が語られました。

いや、ほんとうに、見たくない現実を見ることができれば、ほとんど終わりなのです。

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