1章-10:インフラ系調達・購買の基礎知識
- 「市況の予測」:原材料、または原材料比率の高い製品について、市場価格が上がると予想される場合には、事前にまとめ買いし在庫化を図ります。逆に市場価格が下がると予想できる場合には、都度購買を実施することです。また、円安を予想する場合には為替予約よりリスクヘッジを図ります。
- 「市価水準調達」:取引先からの値上げ交渉があった際、また新規調達時に高い見積書を提示された際などには、市価による査定を実施し、査定価格のほうが妥当であると証明することです。
- 「価格交渉」:中長期的に自社と付き合うメリットを強調し、取引先に合理化を図ってもらい、双方が納得したうえで、価格の据え置きを交渉することです。
→この三つは、「コストアボイダンス=cost avoidance」と呼ばれるものです。不用意なコスト上昇を抑えます。市況を読み調達価格を抑えたり、あるいは根拠をもって交渉したりして不当な値上げを抑止します。