6-(3)-3 QCDDP評価

<雑感>

バイヤーが得していることとは何でしょうか? それはおそらく「正論を言えること」だと思います。何のことか分からないかもしれません。

営業マンであれば、どんなに正しいことを言ったとしても、客先の都合で受け入れてもらえないことがあります。「そりゃ正しいと思うけど、客先の事情があってさ」という一言で意見が通らない場合があるでしょう。

しかし、バイヤーであれば、「買う」と「売る」の立場があるからでしょうか、正論が割りと通ります。それゆえに、何でも過大な要求をサプライヤーに対して突きつけてしまいがちになるので、そこは自制せねばなりません。ですが、「正しいことを正しいと言える立場」にいることは、考えてみればすごいことです。

そう考えれば、これまで非論理的だと思われていた調達・購買業務に、一部の優良企業がそれこそ一流大学卒業の社員を投入している流れは納得がいきます。そこには、自らの意思と理論次第では自由に動かせる空間が広がっているのです。

私のような者にも少なからぬ学生から、「将来はバイヤーになりたいと思っています」というメールが届いています。最も体育会系的組織だったはずの調達・購買部門が、いつしか知的集団に生まれ変わる日は近いのかもしれません。

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