5-(6)-1 バイヤーのタイプ別活躍方法

・バイヤーには四つのタイプがある

バイヤーには個々人の特性に合わせて四つのタイプに分類できます。まずは「基本特性」から自分はどれに最も近いかを探してみましょう。

調達・購買業務に携わってから折にふれて感じていたのは、関わる人数の多さでした。設計者との会議で、こちらは一人だけで会議に向かったのに相手は10人くらいいる。サプライヤーとの打ち合わせの場で、こちらは私しかいないのに相手は「事業部長」だとか「設計部長」なんて肩書きを持った人たちがたくさん出てくる。調達・購買部門の人数は少ないことがほとんどです。バイヤーは一人なのに、関係者はたくさんいます。調達・購買部門の誰かに助けを求めたくても、バイヤーが担当しているサプライヤーのことは、そのバイヤーしか知らないことが多いのです。

バイヤーは一人の担当者の枠を超えて、その場その場で多くの判断をせねばなりませんし、何役も演じることになります。一つの部品を詳しく学び調達するという基本の仕事から始まり、定期的に優良サプライヤーと関係保持のための打ち合わせもします(単なる飲み会になっているところも珍しくありませんが)。また、プロジェクトで社内を動かす場合もありますし、設計部門・営業部門と話したり新規サプライヤーから情報収集したりして自社の新製品開発の技術的な方向性を決定することもあります。

単にモノを「買う」仕事であることには違いないのですが、そこには様々な知識や豊かな人間性が求められることは繰り返し書いてきたとおりです。ただ、ジェネラルな能力が必要とされる仕事であっても、100人が100人とも同じ人間である必要はありません。それぞれのバイヤーが得手・不得手としているところがあり、それはタイプごとに分けることができます。

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