5-(1)-3 調達戦略の構築
調達予定時期を横軸とし、縦軸に製品名を示す表を作ります。縦軸の厚みを発注量と比例させてみれば、イメージがより沸くはずです。
最後に、そのようなシェア割をしたら、「あるべき/ありたい姿」のシェアに近づくのかという確認は欠かせません。狙っていたシェアになれば、社内の関係部門と、これを将来の見取り図として合意します。あとは日々の調達にこのマップを心に描いて推進していくのです。
ただし、一度作った戦略は日々陳腐化してしまうという事実も認識しておきましょう。ビジネス環境は日々変わっています。普遍で不変な戦略などありません。戦略は大切ですが、同時に環境に対応する柔軟さも持ち合わせていなければいけません。
航海の地図がなければ出発することはできませんが、その航海中にはあらゆる障害が生じる可能性があります。回り道をすることもあるでしょう。航路を変更しなければいけないかもしれません。
戦略を一つしか持っていない人よりも、不測の事態に備えて次の一手を用意している人の方が勝っています。もちろん、その人よりも二手目・三手目を用意している人の方がより勝っていることは言うまでもありません。
まずは自分なりに戦略を構築してみること。そして社内の意見や自己の経験を参考にし、日々戦略を進化させていくこと。言うのはたやすく、実行は困難ではありますが、ぜひ戦略のプロを目指してみて下さい。