6章4-1<セクション3~情報の収集>
・調達・購買部門の情報収集
ほんらいはCSRなどの潮流に詳しくなるための情報収集を紹介すべきです。しかし、ここではそれにかぎらず、世の中一般の情報をいかに収集し、そしてそれを業務に活用するかについてツールや具体的URLを説明していきます。
まず、いうまでもなく、仕事をスムーズにおこなうために、IT技術の活用は不可欠です。調達・購買部門が取り扱うのは「情報」です。各プロセスでどのような技術活用力が必要かをお伝えします。
・情報収集(インプット)の手法
インターネットの検索は、情報収集には格好の手段です。調達・購買部門にとってサプライヤや市況に関する情報収集は不可欠です。ここでは、いくつかのツールをご紹介します。
- Googleアラート:これは、特定のトピックに関する新しい検索結果が見つかったときにメール通知が届くものです。簡単に使用法を説明すると、入手したい情報の「キーワード」をあらかじめ登録しておきます。すると、それに関連するホームページのアドレスがメールで届く仕組みです。配信頻度も都度、一日一回、週一回と3種類設定されています。おすすめは一日一回です。登録するキーワードは、サプライヤ名や購入する商品名を設定します。これは、アクセス可能なウェブ上すべての情報を対象とします。
余談ですが、ワンマン社長のいるサプライヤの場合は、社長の名前を登録します。すると、サプライヤに直接関係しない、例えばサプライヤの地元での地域貢献の情報が入手できます。次回、ワンマン社長に会うときには、そういった情報を活用して会話を進めるのです。 - キュレーションアプリ:キュレーションとは、インターネット上の情報をまとめることです。あえて選ぶのであれば、SmartNewsを愛用しています。無料のアプリが多いので、一度お試しをおすすめします。
- メールマガジン:説明不要ですが、メール形式で届く情報誌です。そのなかでも、オススメはREUTERSです。扱っている商品市況の種類が多く、REUTERSのホームページを参照する機会が多いためです。そして、日本のマスコミとは少し違った視点を持った報道がおこなわれています。日本のマスコミ報道はSmartNewsで入手して、グローバルな視点をREUTERSで入手できます。