2章-7-1<セクション6~⑤いかに在庫コストを正しく把握するか>
・在庫のメリットとデメリット
100%JIT納入であれば在庫問題は生じません。完成品の出荷前在庫があるくらいでしょう。しかし、大半の企業では、必要悪としての在庫を抱えています。ただ、“必要”であるとは、つまりメリットが内包しているからです。そこでまず、在庫のメリットとデメリット双方をあげておきます。
<メリット>
- 客先の納期を確保
- 工程間の相互干渉減少
- 生産活動の平準化
- 予想される変動に備える
- 材料まとめ買いによるコストダウン
- (生産仕掛り、物流でどうしても必要)
<デメリット>
- 資金が有効活用されない
- 破損や劣化等のリスクが発生
- 在庫管理費用の発生
- 社内倫理の低下
- 生産等、社内問題の隠蔽
これらを天秤にかけるのですが、もちろん過度な在庫はないにこしたことはありません。