調達原論【17回目】海外サプライヤの探し方

海外サプライヤをどうやって探せばいいだろうか。いくつかの代表的な方法がある。展示会や、インターネットは有名な方法だ。また業界紙や自工会のようなつながりから、同業他社の情報を集めてもいい。現実的には、設計部門から調達・購買部門への紹介もあるだろう。

しかし、私はこれらにくわえて、あまりに三つの基本的な検索方法を述べておきたい。基本的なのに徹底されていない。

  • 自社過去履歴からの検索:過去の担当者たちが同様の海外サプライヤ検索を実施しているはずだ。その情報から検討過程や候補サプライヤを知ることができる。
  • 他本部からの情報:自社内の他の業部などが活用している海外サプライヤ情報を知らないケースがある。すでに活用しているのだから、実態がわかり、サプライヤのキーマン紹介も容易なはずだ
  • 海外工場からの情報:海外の現地生産ぶんで活用している海外サプライヤをリストアップしてもらおう。システムの全世界統一が叫ばれながら、実態はほとんど情報が横通しされていない。

新たに検索するよりも、自社内の、先人たちが調べているデータをフル活用したほうがいい。調査にばかり時間をかけてしまうと、遅々として海外調達は進まない。はやく行動するに限る。日本人バイヤーは、NATO(ノット・アクション・トーク・オンリー)といわれ続けている。これまでの十分の一くらいに実調達までのプロセスを縮める覚悟が必要だ。

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