調達原論【18回目】海外調達における正しい価格比較のススメ

海外調達をはじめようと海外サプライヤから見積書をとると、その安さに驚くことがある。しかし、安い、というとき、日本サプライヤと正しく比較できているか確認する必要がある。海外サプライヤから調達しようとするとき、さまざまなコストが必要だ。

図にある「サプライヤ工場出荷価格」はいわば販売価格と思ってほしい。それに、物流費やら関税などが加算される。そのコストを加算していないままで比較しても意味がない。まずは、冷静に日本着コストを確認するべきだ。

さらに、海外サプライヤと日本サプライヤを単純に比較できない側面がある。というのも、日本サプライヤにはこれまでの商習慣で培ってきた、良くも悪くも見えないコストが加算されている。代表的なものは次のとおりだ。

  • 図面補完費:自社の要求仕様・要求図面のままでは生産できず、サプライヤが図面を書き直したり、追記したりしてくれるコストだ。現実的にはエンジニアリング費用をサプライヤが負担してくれている。概要だけを指示し、具体作業はサプライヤが検討する場合もこれにあたる。
  • アフターサービス費:納品後の細かなフォローを実質的にサプライヤに委託している場合。たとえばメンテナンス時に電話一つで補充部品をもってきてくれるなど、サービスコストをサプライヤが負担する場合は、見積価格に加算されていると考えられる。

これらが加算されている見積書と製品「だけ」の海外サプライヤ価格を比較しても意味がない。その安さがホンモノかじゅうぶんな吟味が必要だ。

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