調達原論【8回目】CMIとVMI

サプライヤから製品が届くと、自社倉庫に納品される。これをCMI(Customer Managed Inventory)と呼ぶ。単に納品してもらう以外にも種類がある。

  • 分納方式:発注は1度で、生産計画に合わせ分割し納入指示を出す方式
  • 預託方式:バイヤー企業の倉庫内に材料置き場を提供し、材料を保管させ使用した分だけ代金を払う方式(下請代金支払遅延等防止法の対象企業には使えない。書面交付義務違反となる)

また、このCMIにたいして、登場したのが、VMI(Vendor Managed Inventory)と呼ばれるものだ。これは、サプライヤによる在庫管理方式で、バイヤー企業とサプライヤ企業間で生産計画や重要情報等をリアルタイムで共有し、サプライヤ側で必要量を準備する方式だ。

多くの場合、バイヤー企業の工場周辺にサプライヤ倉庫を用意してもらい、その倉庫から工場までJIT納入してもらう形式だ。言い方を替えると、JITを実現するために、緩衝材としてVMIを置く。もちろんサプライヤ側の負担が大きくなってしまうため、綿密な討議のうえ採用する必要がある。

VMIがある種の完成形と思われていたが、ここにきて、CMI2.0と呼ばれる回帰が起きようとしている。3Dプリンターの発展により、モノの納品が存在しない形態だ。サプライヤは製品ではなく、データを納品(発信)する。すると、発注企業は倉庫内にある3Dプリンターを活用して製品を作り上げる。まだ3Dプリンターの生産サイクルタイムが長いものの将来的には広がる可能性はあるだろう。

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