5章-6 モチベーションゼロの仕事術

4.パソコンソフトのショートカットを覚える。

サラリーマンの仕事は書類をつくることだといった。また、書類をつくることは、パソコン作業と切り離せない。仕事とはやる気やモチベーションではなく、技術に支えられるとくりかえしいってきた。そこで、まず覚えるべきは、パソコンのアプリケーションソフトのキーボード・ショートカットである。できれば、これらを血肉化するくらい訓練する必要がある。

ショートカットと仕事をこなすことはどう関係があるのだろうか。もしかすると、たんに仕事の効率化に寄与するだけと思われるかもしれない。ただ、パソコンの作業を速くすること、短時間化することと別の意味で必要だと私は考えている。

ショートカットは「覚えないよりは、覚えたほうがいい」ものではない。「覚えなければいけない」ものだ。なぜなら、それは体の疲労を軽減するものだからである。

心と体はおなじものである。ということは、体の疲労は心の疲労につながる。ひとつの資料を1時間かけてつくるひとと、30分でつくってしまうひとでは、差の30分ぶんの疲労差がでる。1時間かけてつくったひとの資料の質が良ければいいものの、実際は単にソフト操作時間が長いだけのことが多い。

ホワイトカラーであるほど、重要なのは、どうすれば優れた結果が出るのか考えぬくことだ。体が疲労困憊していると、その思考時間を確保することが難しい。また同僚とくらべて素早く資料を作成することができれば、あまり時間を熟考に使うことができるだろう。

私は自分で体があまり強くないと認識している。それにどれほど体が頑丈なひとでも、ムダに疲れたいひとはいないだろう。私は、ソフトを使うときに、「ショートカットがないか」つねに考えるクセをつけている。それに、作業時間を短くすることは、それだけでじゅうぶん愉悦だ。

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