AI現代の可能性考(坂口孝則)
先日、「機械学習を使った調達業務の価格査定について」を発表しました。そこで、私は調達・購買業務の可能性を、広げる試みをしました。そこから、ずっと最新の状況をウォッチしているつもりです。その過程で面白いものをいくつか見つけましたので共有します。
<あなたは何歳で、性別は?>
「How-Old.net」を見てみましょう。これは深層学習から、写真の男女の年齢や性別を当ててくれるものです。けっこう意外に当たるので驚きます。これまでのデータから、傾向を導き、そして当てるんですね。
でも、まだまだなところもあって、横を向いていたりするとダメです。私が33歳のころの写真ですが、女性でかつ20歳だって。
それで、次に以前ブラックメタルのメイクしたことがあって、悪魔崇拝スタイルでは、なんと男性60歳と出ました。なかなかすごいですね。真剣なら、ですが。
<写真をカラーにする>
「Colorize Photos」は白黒写真をカラーに写真に変換してくれるものです。これも精度がすごい。物体情報を深層学習して、おそらくこの物体はこの色、おそらくこの物体はこの色……と分類してくれるのです。かなりの白黒写真が生まれ変わるのではないでしょうか。
<文章を要約する>
共同通信の文章要約サイトも傑作です。たとえば、会議の要約とか新人の訓練でしたけれど、もう不要になっていくのかなあ。
<音楽を作れ!>
個人的に衝撃的だったのはこちら。音楽の自動生成サイトです。簡単な登録で、場面ごとの音楽を勝手に作ってくれます。すげえよ、ほんとうに。会場で流す音楽とか、これで作りますね。あるいは日本語版の自動作曲「オルフェイス」もあります。
機械学習は、膨大なデータさえあれば、なんでも可能です。とくに音楽作曲は大きな可能性を感じますね。これを、さあ、どうやって調達・購買に応用しましょうか……。どなたか、研究したいですなあ。
<了>