岩城真さんと坂口孝則オンライン対談のご感想

先日、こういうイベントを実施しました。

【オンライン公開対談】岩城真(メールマガジン「グローバル調達とものづくりのリアル」著者) × 坂口孝則 (未来調達研究所株式会社) 「新型コロナウィルスで 私たち製造業は何をすべきか」

https://peatix.com/event/1459116/view

大変なご感想をいただきましたので貼り付けます!

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今回また貴重な機会を頂き、ありがとうございました。対談を聞いて得られた内容、感じたことについて簡易にまとめましたので報告します。

【報告項目】
①対談での考察案件
②気付きと所感

【対談での考察案件】
対談にて問題提起として挙がった内容の記録。
絶対解の存在しない内容だが、こういった考察をすることの重要性を感じることができた。

・中国をはじめ海外からの調達手法(グローバル調達)は今後も正しいと言えるのか?
岩城さんコメント:「安いから」という理由だけで海外から調達するのは正しいとは言えなくなっている
・局所集中の調達、生産の方法ではなく、分散させるべきか?
(現地で開発、生産、販売を行う地産地消スタイルが推奨されるべきか?)

岩城さんコメント:そういうスタイルも有りだと言えるが、コストが上がることが見込まれるため、その分の価値をどのようにあげていくのかをセットで考えなければならない

坂口さんコメント:現地の裁量が増えるほどに、現地がロックダウンしたときに本社からの統制を取りにくくなるリスクがある
→これに対する岩城さんコメント:日本人の現地管理者の存在が重要になってくる

・製造業におけるトレンドが今後シフトすると思われるがどうか?
これまでは「三現主義(現場、現物、現実)と集合的合理化」が絶対正解と思われていたがこれからは「デジタル的、分散的自律」へとシフトしていくと思われる

岩城さんコメント:アフターコロナ(ポストコロナ)で、2極化すると考えられる
・元の状態にもどろうとする組織
・今までと違う状態へ変化していこうとする組織
デジタル的なものがすべてではないので、アナログ的でも必要なものは残すべき

※派生トピック「社長(上位管理者)は意味なく現場にいくべきではないのか?」
岩城さんコメント:上位管理者が現場に行くと、現場は忖度する場合が多いが、それを額面通りに受け取ることしかできない管理者の場合は現場の正しい情報をつかむことが出来なくなる

坂口さんコメント:今後は非接触型の接触方法、というテーマで技術が進歩していくのではないか(e.g.手すりを持たないエスカレーター)

XXの個人見解:顧客向け、取引先向けの「バーチャル工場見学/視察」の実用性が一層求められる時代に入るのではないか。デジタル化すべきもの、アナログで対応すべきもの、これらをどう切り分けるべきか?という疑問を持つことそのものがこれまではあまり無かった。今回のことがきっかけで、「どう使い分けるか」という視点を持てるようになったことは大きな意味があると感じる。

【気付きと所感】
対談で挙がった議論は、いずれも絶対解の存在しない内容であり、広範囲な知識と多面的な視点が求められる内容ばかりであった。自分が名指しで「どう思うか」と聞かれたときに即答できる自信がないものが多く、自分自身の考察のための土台知識の弱さを痛感させられた。

今回のようなことを日頃からどれだけ意識しているかによって、自分に入ってくる情報の質と量は大きく変わると感じた。

また、今回のような議論をディベートで議論してみることも非常に意味があると感じたので、社内でも試してみたい。

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ありがとうございました!

次回は、これです!

坂口孝則が今、コロナ禍後の調達・購買業務について思うこと

2020/04/30 (木)19:00~

よろしくお願いします。

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