「夏をあきらめて」は存在するか(坂口孝則)

このところさまざまな商品のPOSデータ分析を行っております。消費は文化の一部です。いや、いまや消費こそがもっとも象徴的に人間を示すものといってよいでしょう。

そこでドラッグストアやスーパーなどの売れ行きから、ひごろは真面目な分析をおこなっています。しかし、例外として、ちょっと通常では語られない時期分析をしてみようと思います。

そこで私が選んだのは妊娠検査薬です。妊娠検査薬はいったいどの時期に売れているのでしょうか。私はサザンオールスターズが好きで、夏になると、あるいは晩夏になると「夏をあきらめて」を思い出します。研ナオコさんも歌った、あれです。「胸元が揺れたら、しずくが砂に舞い、言葉もないままに、あきらめの夏」ってあれです。いつ聞いても落涙します。

ところで、妊娠検査薬をもっとも使うのはいつでしょうか? 「やべー」というときです。あるいは、子供を授かりたいカップルが「もしかして?」というときでしょう。後者は幸せですが、前者は微妙です。その「やべー」はいつなのでしょうか。

まずは、そもそも妊娠検査薬を購入しているひとを見てみましょう。

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見づらいのですが、こうなっています。単位は%です。

男10代/0.19
男20代/3.12
男30代/4.7
男40代/1.39
男50代/0.48
男60代/0.34
男70代/0.05
男80代/0.14
男90代/0
女10代/1.78
女20代/30.92
女30代/41.72
女40代/11.91
女50代/2.4
女60代/0.67
女70代/0.14
女80代/0.05
女90代/0

こう見ると、面白いですよね。さすがに90代はないにしても、60代ですか。もちろん娘のために購入しているのかもしれません。ただ、40代、50代は、さまざまな可能性があり、示唆深いなあ、と私は思います。

さて、これが、購入のデータです。

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これは代表的な妊娠検査薬についての売上を月あたりで見てみました。データの関係上、2015年11月までのもの(1年前のもの)となっています。

二つ盛り上がるときがやってきます。それは年始と、晩夏です。クリスマスの前あたりに経験した逢瀬によって、「あれれれれ……。生理が来ないぞ」というタイミングが1月以降なのでしょう。そして、夏の思い出が、「あれれれれ……。生理が来ないぞ」というリアルに変わるのも、8月以降ということでしょうか。

なるほど、「夏をあきらめて」どころか、夏を後悔するタイミングがたしかにあるようですね。もちろん望んでいる妊娠であれば喜ばしいでしょう。しかし、望まない場合、ぜひとも女性のためにしっかりとした対策をお願いします(私は何者だ?)

<了>

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