5-8 サプライヤーの見直し – 問題対応と新規開拓の戦略

調達・購買部門の主要な責務の一つは、サプライヤーとの関係を見直し、適切なパートナーを確保することです。サプライヤーとの関係に問題がある場合は、迅速に原因を特定し、必要であれば新しいサプライヤーへの切り替えを検討します。このプロセスにおいて、私たちは以下の三つの要点に重点を置きます。

サプライヤーとのミスマッチの原因を徹底的に分析し、リスクを最小限に抑えます。
問題のあるサプライヤーに替わる新たなリソースの発掘に全力を尽くします。
要求される「能力」を持つサプライヤーを見極めることを最優先します。
バイヤー企業として、我々はサプライヤーとの関係にミスマッチが発生した場合に、その原因を速やかに突き止める必要があります。たとえば、高品質な半導体の供給が突然不安定になった場合、原因がサプライヤー側の生産ラインの問題なのか、それとも新たな市場状況の変化によるものなのかを明確にします。このような状況では、我々は速やかに改善を図るか、別のサプライヤーを探す決断を迫られます。

新しいサプライヤーを探す際には、失敗を繰り返さないように、問題が発生した原因を精査し、新たなパートナーが同様の問題を持たないことを確認します。例えば、既存のサプライヤーがコスト増加に対応できなかった場合、新しいサプライヤーはコスト効率の良い生産能力を持つかどうかを検証します。

最終的に、バイヤー企業がサプライヤーに求めるのは、製品やサービスの質、コスト効率、納期の厳守など、要求条件に対する確かな「能力」です。現行のサプライヤーに問題が発生した場合、我々は既存のサプライヤーの中から未利用のリソースを探すと同時に、新しいサプライヤーとの関係構築に取り組みます。これにより、持続可能で効率的なサプライチェーンを構築し、業務の継続性と成長を確保します。サプライヤーとの関係を定期的に見直し、適切な管理と評価を行うことで、将来的な問題への対応能力を高め、事業全体のリスクを軽減します。

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