サプライヤトラブル対処法1
●バイヤが直面するサプライヤとのトラブル
調達・購買業務の実践は、いうなれば日々発生するトラブルシューティングの連続です。発生するトラブルは、小さなモノから、社内関連部門を巻きこんで一定期間の取組を強いられる大きなモノまで様々です。サプライヤのトラブルシューティングこそ、バイヤの中心的な業務と言い切れるかもしれません。
一般的に「トラブル」とは非日常。小さいモノでも起こすべきではありません。小さな、ささいな=対応にさほど時間を要さないトラブル、例えば発注内容を明記した書類、仕様書や図面の記載内容確認でも、一度発生したら2度と発生させない再発防止策の立案と実践が必要です。一度対処したトラブルは、何度もくり返して対応速度をアップさせるのではなく、そもそも二度と対応しないためにどうするか?といった思考と実践が欠かせません。というのも、近年自社やサプライヤに起因しないトラブルへの対処を強いられ、本来的な調達・購買業務に時間を割けない事態が頻発しています。できるだけ発生事例のあるトラブルは、再発防止策を徹底が欠かせません。新たに直面するトラブルへの対処が後手に回り、初動が疎かになったり、解決に必要以上に時間を要したりしてしまうのです。
サプライヤに限らず自社で発生するトラブルによって、規模に違いはあっても「混乱」が発生します。バイヤとしてサプライヤのトラブルに遭遇したら、サプライヤ内の混乱状況の影響を自社内展開の防御です。