GLAYのTERUさんと調達業務(坂口孝則)
GLAYはご存知ですよね。日本最強のロックバンドです(なお彼らは決してビジュアルバンドではありません)。名曲もたくさんあります。私は「軌跡の果て」が好きですね。どうでもいいか。
GLAYのプロデューサーであった故・佐久間正英さん(元・四人囃子)が私は大好きで、その流れでGLAYを聴くようになりました。その佐久間さんがインタビューで答えていて印象的だったのは、「GLAYのTAKUROはあれだけ才能があるのに、毎日、曲を作っている」というものでした。
佐久間さんも影響を受けたのか、お亡くなりになる前は一日一曲を作曲し演奏しネットに公開していました。私もすごく影響を受けました。毎日のように苦しんで作品を作り続け、世に問うていたんです。あれだけ有名になって実力を認められても、努力せねばならない。
この文章を読んでいる方は全員が社会人なんでしょうけれど、大学受験のときのように必死で仕事を学び続けたらどうでしょうか。わからなかったこと、知らないこと、深堀りすべきこと。それら学習し続けたら、きっと1年後には誰も追いつけないような実力者になっていると思います。
ところで先日、GLAYのボーカルTERUさんについても驚愕する話を聞きました。ファンクラブの掲示板を毎日のように眺めて、誕生日のファンがいたら必ず個別メッセージを書き込むというんです。なんと、この地道な努力。一日に1時間くらいかかるのでしょうか。不明ですが、スターになっているのに、この地道さは凄い。
もちろんご本人はそこまで計算高いとは思いません。純粋に祝っているだけでしょう。それにしても、係長だとか課長とかになった瞬間に努力をやめている、そこらへんのビジネスパーソンに教えてあげたいエピソードですね。
ちなみに現在は人生100年時代といわれます。職業は一生で10個ほど変わってもおかしくない、と予想する学者もいます。つまり、大学までに学習したり、新人のときに習得したりするスキルじゃ、まったく足りません。ずっと学習する努力を重ねるべき時代にいます。
私は、AIとかRPAもそうですし、CSRやSDGs、脱炭素や人権サプライチェーンなど自分の範囲を広げてきたつもりでした。しかし、GLAYのお二人の話を聞くと、まだ自分が甘いと思わざるをえません。トップランナーたちが異常な努力をしているのですから、生半可な努力ではいけませんね。
20年も前のことです。違う会社(H製作所)で働いていた尊敬するSさんから「わからないことがあったら、自費で本を10冊くらい買って読んでみる。それを10年くらい続けていたら、いつの間にかトップになっている」といわれました。「年収の5%を学習に使え」といわれますが、正確には「希望年収の5%を学習に使え」とのことです。
ということは2000万円を稼ぎたければ100万円をつぎ込めばいいことになります。
また何にも努力していない上司がいる職場より、上司が必死に努力している職場のほうが、部下にたいし好影響があるのは間違いありません。
私は、この文章を読んでいる方々と、この残酷な世の中で生き残っていこうと思います。
*追伸ですが、【オンライン】「坂口孝則が、調達・購買部員のこれからの副業や独立について説明する」のアーカイブを公開しましたので、よかったらご視聴ください。紹介は、下の欄にあります。