サプライヤー戦略(10)競合はほんとうに正なのか-2

ここで、サプライヤー戦略の最後の節として、あえてこう言わねばなりません。「競合はほんとうに正なのか」と。私はかつて「調達・購買業務に交渉は不要だ」といい批判を受けました。やはり、職人芸的な交渉を必要としない仕組みづくりこそが大切だと信じるからです。それは競合というものにも当てはまるように私には思えます。

なぜ、競合が必要なのか。それは、バイヤーに見積価格が妥当かどうかを見抜く能力がなく、相対的な評価しか下すことができなかったからです。もし、サプライヤー戦略というものがあり、価格の妥当性を自ら検証できるのであれば、サプライヤー1社と信頼関係に基づく価格契約を行えばよいでしょう。サプライヤー同士に競ってもらうということは不要です。

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