サプライヤー戦略(10)競合はほんとうに正なのか-5
まず価格構造を理解し、評価方法を身につけ、その上で、
- サプライヤーの技術戦略と自社の製品戦略の合致性
- 生産能力や地理的な制約
などを考慮し、あれやこれやとサプライヤー配置を考えていきましょう。
ここで、サプライヤーから入手する見積りのベースとなるRFQ(見積り依頼書)についても注目すべきです。以前の節でも書いたとおり、RFQに記載する数量は実態に即したものにしなければいけません。「多い方がサプライヤーも安くしたくなるだろう」と、虚偽の個数を使ってRFQを行うバイヤーをこれまで見てきました。相手の利益を無碍に削ってまでもこちらの利益を得るという精神構造を、私は理解できません。理解しないでおこうと思います。