調達コスト決定戦略(7).CVP分析が拓く世界-3
・ここからはじまるCVP分析の威力
さらに、売上線を引いてみると、どの売上のときにどれくらいの利益がでるかが視覚的に理解できるようになります。
ここで、y = 0.8421x + 2394.7 という式に戻ります。まず切片に値する2394.7は固定費を指し示しています。ここでは、単位を100万円としましたから、23億円ほどの固定費が四半期でかかっていることになります。また、0.8421は変動費のことです。
売上にしめる変動費の率が約84%であることを示しています。100万円の売上高のうち、84万円が変動費ということです。なお、年間の固定費に換算するためには、当然この四半期の固定費を4倍する必要がありますから
- y = 0.8421x + 9578.8
がこの企業の年間の総コスト線となります。
そして、このCVP線は、あなたに新たな世界を拓いてくれるのです。