サプライヤー戦略(9)価格低減は平均値では測れない-2
ここで話はサプライヤーの価格低減へと移行します。価格低減は多くの場合、語られるのは「率」です。そして、その率の平均が、そのサプライヤーの実力として認識されます。しかし、あなたはここでもう一つの軸を思いつくはずです。それが前節まで繰り返してきた「ブレ」にほかなりません。あるサプライヤーAは安くしてくれるときは大幅に低減するものの、その他のときは高止まり。あるサプライヤーBは一定率の低減を継続してくれている。ここで、サプライヤーAとBの平均低減率を、3%としましょう。同じ平均3%であったとしても、その意味合いは異なる場合があります。