調達コスト決定戦略(5)企業の利益はどのように計算するか-1
・管理会計・財務会計の利益
ここではもうちょっと利益計算の話を続けましょう。
総売上線を引き、総コスト線を引きました。そこで、視覚的には、ある売上高のとき、総売上線上にあるその点と、総コスト線上にある点の差異が利益となることはわかるはずです。この売上線は直線状に延びているという仮定を設けていますから、損益分岐点を突破したあとは、利益がどんどん伸びることになります。
では、ここで損益計算書に戻ってみましょう。一概にはいえませんが、売上高が少し減っただけで、黒字が急速に縮小し、赤字に陥ってしまう企業があることを説明しました。複数年度の決算書を調べてみれば企業ごと(サプライヤーごと)の傾向が見て取れるはずです。